東京キララ社代表の中村保夫が綴る、バブル期の神保町を襲った「侵略者」たちの実態。ある日、家に帰ると母ときょうだいの姿がなく、父が一人、居間のテーブルに座っていた。下野のシナリオがいよいよ動き出す。
精神科医・遠迫憲英と現代魔術実践家のBangi vanz Abdulの、大麻、魔女文化、VR技術を巡る、アメリカ西海岸紀行。2019年、西海岸の「いま」に迫る。
文化人類学者・神本秀爾によるジャマイカ・レゲエの旅。ラスタファーライの歴史と実践を追う。グローバル化はボボと世界を繋ぎ、それはボボ内部に葛藤をもたらした。しかし一方で、ボボの実践は新たしい文脈で機能し始めてもいる。
衣食住にまつわる固定観念をあきらめることこそ、「将来に対する漠然とした不安」に対抗できる唯一の手段なのではないか。ワクサカソウヘイによるおおよそ“真っ当”ではない生活クエストの記録。第三回は磯のベーシックインカム後編。カレーの香りがする自動車を宿とする一週間の磯暮らし、その顛末。
精神科医・遠迫憲英が精神世界の迷宮を綴った虚構手記。音楽とドラッグと精神分析。交錯していく現実と妄想。2011年、東日本大震災と原発のメルトダウンから逃れた人たちは精神の安堵を求めてフローティングタンクへと集まった。
伝説のゲイクラブ「PlasticBoys」の入り口の扉の、三角形の絵の下には、こう書かれていた。“夢には従わなければならない それは正夢だからだ”
沖縄県恩納村に生きるアーティスト・吉山森花のフォト・エッセイ。第五回は《タトゥー》について。琉球弧には琉球王国時代以前から受け継がれてきた「ハジチ」と呼ばれる刺青の文化がある。
1990年代に一つのシーンを作り出した悪趣味・鬼畜系カルチャー。そもそも「悪趣味」をあえて称揚する文化的態度は、そのはるか以前から存在した。SNSとネット炎上が一般化し、気安く「悪趣味」を遊べなくなったかのように見える今、「バッドテイスト」の新地平を3人のクリエイターが探る。
タトゥー、身体改造、ボディビル、異性装……絶えざる変容の動態に生きるオイルペインター亜鶴の、数奇なるスキンヒストリー。第五回は亜鶴の「今ここ」のリアルをめぐって。失職、別離、事故、退去命令、それはたった一ヶ月の間に起こった出来事だった。