衣食住にまつわる固定観念をあきらめることこそ、「将来に対する漠然とした不安」に対抗できる唯一の手段なのではないか。ワクサカソウヘイによるおおよそ“真っ当”ではない生活クエストの記録。第三回は磯のベーシックインカム後編。カレーの香りがする自動車を宿とする一週間の磯暮らし、その顛末。
精神科医・遠迫憲英が精神世界の迷宮を綴った虚構手記。音楽とドラッグと精神分析。交錯していく現実と妄想。2011年、東日本大震災と原発のメルトダウンから逃れた人たちは精神の安堵を求めてフローティングタンクへと集まった。
伝説のゲイクラブ「PlasticBoys」の入り口の扉の、三角形の絵の下には、こう書かれていた。“夢には従わなければならない それは正夢だからだ”
沖縄県恩納村に生きるアーティスト・吉山森花のフォト・エッセイ。第五回は《タトゥー》について。琉球弧には琉球王国時代以前から受け継がれてきた「ハジチ」と呼ばれる刺青の文化がある。
1990年代に一つのシーンを作り出した悪趣味・鬼畜系カルチャー。そもそも「悪趣味」をあえて称揚する文化的態度は、そのはるか以前から存在した。SNSとネット炎上が一般化し、気安く「悪趣味」を遊べなくなったかのように見える今、「バッドテイスト」の新地平を3人のクリエイターが探る。
タトゥー、身体改造、ボディビル、異性装……絶えざる変容の動態に生きるオイルペインター亜鶴の、数奇なるスキンヒストリー。第五回は亜鶴の「今ここ」のリアルをめぐって。失職、別離、事故、退去命令、それはたった一ヶ月の間に起こった出来事だった。
タトゥー・アーティスト大島托が世界中の「タトゥー」を追い求めた旅の記録。第六回はタトゥー業界におけるオリジナルとコピーの関係をめぐって。
X-RATEDノワールファンクバンド〈Only Love Hurts a.k.a. 面影ラッキーホール〉の主催者・代沢五郎(sinner-yang)がナビゲートする“フェティッシュギター”の銀河系。第三回は唯我独尊のプラスティックボディ「Valco」のナショナリズムについて。
1990年代に一つのシーンを作り出した悪趣味・鬼畜系カルチャー。そもそも「悪趣味」をあえて称揚する文化的態度は、そのはるか以前から存在した。SNSとネット炎上が一般化し、気安く「悪趣味」を遊べなくなったかのように見える今、「バッドテイスト」の新地平を3人のクリエイターが探る。